この度、友情結婚いたしました。
「本能まま気持ちをぶつけたら、まどかのこと毎晩抱くけどいい?」

「はっ、はぁ!?」


ガタッと音を立てて、座ったまま椅子ごと後退りしてしまう。
それなのに春樹はシレッとしたまま。


「いつもの俺でいてほしいっていうなら、そういうことですが?まどかがそれを望むんなら、喜んでそうするけど」

「ダメに決まっているでしょ!」

「だったら文句言うなよ。……俺だって我慢して辛いんだから」


赤面してしまい、声が出なくて口をパクパクさせてしまう。

「有り余る性欲を仕事と家事にぶつけているんだ。少しくらい我慢しろ」


我慢しろって……!いいように丸め込まれているような気がしてならないんですけど!

「そんでもって今日も出掛けて発散してくるつもりだから。……行くよな?デート」


ニヤリと笑う春樹に、「この確信犯め!」と心の中で毒づく。

春樹とデートなんてお断りだ!……なんて言えないじゃない。


「っ分かったわよ!行けばいいんでしょ!?行けば!」

やけくそで言うと、春樹は満足そうに笑った。

「そうだよ、黙って行けばいいんだよ。分かったらさっさと飯を食え」

「言われなくてもっ!」

キッと睨み、残りのご飯をガツガツかきこんだ。
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