この度、友情結婚いたしました。
昔は身長も体重もほぼ一緒だったのにな。いつの間にこんなに差ができちゃったんだろ。
ずっと見上げていたら、首が疲れちゃうし。
視線を前に戻すもボーっとしてしまっていると、急に春樹が声を上げた。
「まどか、今日は思いっきり楽しむからな」
「――え?」
もう一度顔を上げれば、春樹と目が合う。
途端に目尻に沢山皺を作って笑った。
「そんで俺のこといっぱい好きにさせるから。……覚悟しておけよ」
キザな台詞と共に、繋いだ手に落とされたキス――。
「なっ……!なにしてんのよっ!こんな道端で!!」
思いっきり手を振り払おうとしたけれど、がっちり掴まれてしまっていた手は、そう簡単に離してくれなかった。
「バーカ、照れてんなよこれくらいで。もっとすっげぇのしただろうが」
「……っうっさい!」
思いっきり顔を逸らせば、春樹は声を押し殺すようにクククッと笑い出した。
なんて奴だ、全く!
「はいはい、照れて可愛いですから、さっさと機嫌直して下さいね~まどかさん」
おちゃらけた物言いに完全スルー。
するとまた春樹の笑い声が聞こえてくる。
ハッキリ言って全く乗り気ではありませんが、初めて夫とデートというものをして参ります。
果たしてどんな一日になるのやら……。
そっぽ向いたままの妻と、可笑しそうに笑う夫の初デートがこうして幕を開けました。
ずっと見上げていたら、首が疲れちゃうし。
視線を前に戻すもボーっとしてしまっていると、急に春樹が声を上げた。
「まどか、今日は思いっきり楽しむからな」
「――え?」
もう一度顔を上げれば、春樹と目が合う。
途端に目尻に沢山皺を作って笑った。
「そんで俺のこといっぱい好きにさせるから。……覚悟しておけよ」
キザな台詞と共に、繋いだ手に落とされたキス――。
「なっ……!なにしてんのよっ!こんな道端で!!」
思いっきり手を振り払おうとしたけれど、がっちり掴まれてしまっていた手は、そう簡単に離してくれなかった。
「バーカ、照れてんなよこれくらいで。もっとすっげぇのしただろうが」
「……っうっさい!」
思いっきり顔を逸らせば、春樹は声を押し殺すようにクククッと笑い出した。
なんて奴だ、全く!
「はいはい、照れて可愛いですから、さっさと機嫌直して下さいね~まどかさん」
おちゃらけた物言いに完全スルー。
するとまた春樹の笑い声が聞こえてくる。
ハッキリ言って全く乗り気ではありませんが、初めて夫とデートというものをして参ります。
果たしてどんな一日になるのやら……。
そっぽ向いたままの妻と、可笑しそうに笑う夫の初デートがこうして幕を開けました。