この度、友情結婚いたしました。
「え、なに!?」

私なにか笑われるようなことした!?

いまだに笑う琢磨を凝視してしまうと、堪えながら「ごめん」と謝っては少し乱暴に頭を撫でてきた。


「昔からまどかって顔に出やすいよなって思ってさ。ちょっと昔に戻れた気がして。そう思ったら嬉しくて笑ったわけですよ」

「……っ!」


もうだから琢磨の言葉ひとつで、一々反応しないでいただきたい。
私が好きなのは、春樹じゃなかったの?甘い言葉を囁かれた誰でもいいのか!?それじゃまるでビッチじゃない。


「昼飯、楽しみにしているから」

「……うん、分かった」


どんなに自分を戒めても、胸の高鳴りは止められそうにない。

私だって昔を思い出しちゃったよ。よくこうやって琢磨は私の頭を撫でてくれたなって。
よく笑ってくれたし、優しかったし。いつもそばにいてくれた。


昔を思い出せば思い出すほど、胸はキュンキュン鳴る一方だ。


どうしよう、私胸が鳴りすぎて呼吸困難に陥りそうなんですけど。とりあえずこの頭を撫でる大きな手を退けてもらえないだろうか。

切り出すタイミングを窺っていると、急に声が聞こえてきた。


「いいなぁ、頭ポンポン。私もやってもらいたい」

「真希さんっ!」

「げっ、なに盗み見しているんですか!」


すぐに琢磨の手は離れていき、二人同時に声を上げてしまった。
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