この度、友情結婚いたしました。
もしかしてひとりで水族館に来てお土産を吟味している、痛い女だと思われて見られていたとか?


あり得る話に慌ててぬいぐるみを元の場所に戻した。

これでもうジロジロ見られることはないよね?


そう思ってもつい周囲を警戒してしまっていると、戻って来るなり琢磨に「なにやっているんだ?」と聞かれてしまった。


よほど私の動きが不審だったのか、琢磨は顔を顰めている。


「あっ、いやその……ちょっと誰かに見られている気がしたから」

「――え」


途端に琢磨の表情はみるみるうちに険しさを増していき、目を見張ってしまう。


「あっでも気のせいだったから!」


そう言っても一向に琢磨の表情は晴れそうにない。


「あの……どうしたの?琢磨」


そっと問いかけると琢磨はハッとし「悪い」と呟いた。


「もしかしたら春樹が後を追ってきているのかと思って」

「え、春樹が?まさか!!」


ここで春樹の名前が出てくるとは思わず、声が無駄に大きくなってしまう。
そんな私を見て、琢磨は少し困ったように笑った。


「だって分からないだろ?春樹だってまどかのこと好きなんだ。そんなまどかが俺とデートしているってもし気づいたら、後を追ってきても不思議じゃないし」
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