この度、友情結婚いたしました。
彼曰く、結婚式は挙げないつもりだったらしい。
まぁ、これには私も同意見だった。

だって私達の間にあるのは友情のみだし、とてもじゃないけれど神様の前で永遠の愛を誓い、誓いのキスをするなんて想像もできなかったから。

そんな私達とは裏腹に、両親達の策によって準備は進められ、式を挙げることになってしまったのだ。

不本意な結婚式を終え、次の日には早速新居への引っ越し。
そこで彼はこう言った。


「寝室は別。キスもセックスも一切ナシな」

一緒に暮らす上での決まりと言い出した彼の発言には、さすがにカチンときた。

「当たり前でしょ?あんたとそういうことするって想像するだけで、寒気がするし」

誰がこんなやつと毎日寝床を共にするものか!
キスもその先もするわけないじゃない。

怒りに震える私を目の前に彼は話を続けた。

「それと前にも言ったけど、お互い恋愛は自由。生活に関して干渉しないこと。まぁ、ルームメイトって感じでいいんじゃね?」

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