ENDLESS
「俺と一緒にいたいなら、一緒にいればいいから。でもな、それと部屋の片付けは別問題なんだよ。あれは借りてる部屋なんだから、気ぃ遣わなきゃなんねーの。おまえだって、貸したものがぐちゃぐちゃになって返ってきたらムカつくだろ? だから、そこはきちんとしろよって言いたいわけ」
「うん……」
「部屋が綺麗になっても、俺んとこ来たけりゃ来りゃいいし、逆に、おまえが遊びに来てほしいって言うなら、俺が行くし……まぁ、遠いけど」
「うん……」
「だから、不安になんかならなくていいってこと」
「ごめんなさい……」
「わかってくれればいいよ。あと、それ早く飲まねーと冷めるぞ」
「うん……いただきます」
そうして、明くる日の朝。
俺たちは、君の部屋の片付け作業を始めた。
君は、何かしらぐずるだろうと思っていたのに、黙々と作業を続け、
夕方になる頃には、一通り片付いていた。
「綺麗になったな」
「そうだね」
「もう散らかすなよ」
「うん」
「じゃあ、俺、帰るけど……」
「私も、清ちゃんと一緒に帰る」
「そっか」
せっかく綺麗な部屋になったというのに、君は、そこでくつろぐこともせず、俺の部屋に戻ってきた。
そして、その日の夜。
いつものように、シングルベッドに、二人、寄り添って、眠る。
俺は、もう、君が、可愛くて可愛くて、しかたがない……
そう、君の先にいるはずの藤崎先生の存在が、霞んでしまうほど、
君に、夢中だ……
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