姫と年下王子たち
頭がクラクラしてお腹も痛いはずなのに、美姫ちゃんはしっかりとした足取りで歩いていく。


「待って、美姫ちゃん…!あたしもついて行ー…」

「先生っ!」


体調の悪い美姫ちゃんが、1人で保健室にたどりつけるかが心配で、あとを追おうとしたら保健室の先生に呼び止められた。


「いいんですよ。あのコは1人で行かせて」

「でも、もしっ…」

「あのコは、いつもああなんです」
< 3,082 / 3,957 >

この作品をシェア

pagetop