姫と年下王子たち
その人はあたしと目が合うなり、ハッとした表情を見せる。


「なんで…、ここに……」


息に詰まった喉から、ようやく絞り出せた言葉はそれだけだった。


美姫ちゃんのあとに、保健室から出てきた人物とは………。



「……秋月ちゃん」


あたしと同じ教育実習生の、…笹野くんだった。


だらしなく下がっているジャージの上着のファスナーを、急いで上げる笹野くん。
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