冷たい舌
「僕、スーパーカー消しゴムもかなり集めてた口なんですよ」

 爽やかに笑う春日の前で、私もっ、と透子は意気込んで手を合わせる。

「私もっ、紙袋二つ分持ってたんですっ」

 長身の透子と春日は、傍で見ていても様になっている。

 義隆は二人が何を話しているのかさっぱりわからないながらも、ざまあ見ろ、馬鹿息子どもと、やけのように笑っていた。
 
 

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