フキゲン課長の溺愛事情
「なにもやってないよ……。やったといえば、先週の藤岡課長の歓迎会で、青葉くんを押し倒して藤岡課長にお持ち帰りされたことくらい……」
「ええっ、課長にお持ち帰りされてたのっ!?」
「課長にお持ち帰りされてたんですかっ!?」
沙織と優太の言葉が重なった。
「あ、お、お持ち帰りじゃなくて送ってもらっただけ!」
本当は連れて帰られたのだが、それを話すと同居――というよりルームシェア――させてもらっていることまで話さなければならなくなりそうだ。そのことは達樹との約束で、口外しないことになっている。
璃子はあわてて立ち上がった。
「じゃ、ちょっと行ってくるから!」
それ以上突っ込まれる前に、とそそくさとオフィスを出る。隣のドアから海外プロジェクト課と営業統括課、国内事業課が入る広いオフィスへと入った。一番奥の窓を背にした広いデスクに環境都市開発部長が座っている。
「部長」
璃子はデスクの前で声をかけた。一週間前の歓迎会の醜態を今頃になって注意されるのだろうか。内心ビクビクしていたが、彼はゆったりと椅子から立ち上がった。
「ええっ、課長にお持ち帰りされてたのっ!?」
「課長にお持ち帰りされてたんですかっ!?」
沙織と優太の言葉が重なった。
「あ、お、お持ち帰りじゃなくて送ってもらっただけ!」
本当は連れて帰られたのだが、それを話すと同居――というよりルームシェア――させてもらっていることまで話さなければならなくなりそうだ。そのことは達樹との約束で、口外しないことになっている。
璃子はあわてて立ち上がった。
「じゃ、ちょっと行ってくるから!」
それ以上突っ込まれる前に、とそそくさとオフィスを出る。隣のドアから海外プロジェクト課と営業統括課、国内事業課が入る広いオフィスへと入った。一番奥の窓を背にした広いデスクに環境都市開発部長が座っている。
「部長」
璃子はデスクの前で声をかけた。一週間前の歓迎会の醜態を今頃になって注意されるのだろうか。内心ビクビクしていたが、彼はゆったりと椅子から立ち上がった。