君を想う


「飲み物ぐらいは奢らせて下さい」

田辺さんはこの間と同じように飲み物を買ってきてくれた。


映画が終わり外に出てまた気になって見回してしまった。


「藍川さん?」

「えっ?」


「このあとまだ時間があるか聞いたのですが」


「まだ時間は大丈夫です」

「このあと、カフェに行きませんか?」


「カフェですか……」


「お腹空きませんか?良かったら一緒にランチでもどうですか?そこには何度か行った事があるんですが美味しいですよ」



そういえば、もうお昼過ぎてるし、お腹は空いてるけど……。


でも映画に食事なんてこれってデートに見えないかな……。
誘いを受けた時には噂なんて忘れててOKしてしまったけど今日も誰かが見ているんじゃないかって思ったら急に気になって。


「ダメですか?」


どうしよう……。
返事に困っていたら。小さくキュルとお腹がなってしまった。
今の聞こえたかな……。


「クスッ、お腹は正直ですね」

やっぱり聞こえてたんだ。恥ずかしい……。


「ここから近いですよ。行きましょう」


「はい」


中に入り座るとメニュー表を持って店員さんが来た。

「ここはワンプレートのランチメニューがあるんですよ」

どれにしようかな?みんな美味しそうで迷う。

「お決まりですか?」





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