無愛想で糖度高めなカレの愛
「どこをどう弄ったら気持ち良くさせてあげられるか、試行錯誤してましたからね。声の上げ方やナカの締まり具合から、反応が一番良いところを重点的に責めて……」

「詳しく言わなくていいから」


彼に背を向けたままツッコミを入れる私は、絶対赤面しているに違いない。

この理系男子はまったくもう……女への配慮ってものが足りないんだから! と、心の中で文句を言うけれど。


「つまり、明穂さんの全部を知りたかったし、俺が最高の相手だと思ってもらいたかったんですよ」


そんな貪欲な想いがあったからなのだと思うと、怒る気なんてすっかり失せる。

私を抱きながら髪に顔を埋める彼は、やっぱり愛しくて仕方ない。

ゆっくり後ろを振り向き、ラフな黒髪も素敵な夕浬くんと顔を合わせると、どちらからともなく唇を寄せ合った。


身体の相性の良し悪しには、相手を思いやる気持ちがあるかないか、というのがひとつの重要な要素になるのかもしれない。

恵次との違いを考えていると、夕浬くんの過去の恋愛はどうだったのかが気になってくる。


「……夕浬くん、私が初めてじゃないんだよね?」


体勢を変えて向かい合い、肘をついている夕浬くんに問い掛けると、彼はぱちぱちと瞬きをして言う。

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