無愛想で糖度高めなカレの愛
「あえて、もっと栗感を出してもいいかもね。舌触りすごくなめらかなんだけど、モンブランみたいなざらっとした感じがあっても逆に良くない? 栗の風味はちょうどいいから……」
思ったことを率直に口にしていると、ふっと苦笑を漏らした河瀬くんは、私の手からすっと箱を取り上げた。
「……ダメだったか。間宮さんを落とすのは本当に難しいですね」
少し落胆したような声に、はっきり言い過ぎたかなと申し訳なさが募る。
「ご、ごめん……! でもこれ、美味しいことは確かなんだよ」
「それじゃダメなんです。完璧じゃないと」
フォローしたものの、河瀬くんはきっぱりと言う。
そして美結ちゃんの席に腰を下ろして長い足を組むと、静かに箱のフタを閉めた。
綺麗な伏し目がちの顔を眺める私の頭には疑問が渦巻く。
このチョコレート、いったい何の研究なんだろう……。
新商品とは別だと言っていたし、ウチではこんな商品を扱っていないからリニューアルでもないはず。
第一、そんなに完璧を求めるものなら、私だけに意見を聞いたりしない。
とりあえず聞いてみようと口を開きかけた時、先に河瀬くんが言葉を発した。
思ったことを率直に口にしていると、ふっと苦笑を漏らした河瀬くんは、私の手からすっと箱を取り上げた。
「……ダメだったか。間宮さんを落とすのは本当に難しいですね」
少し落胆したような声に、はっきり言い過ぎたかなと申し訳なさが募る。
「ご、ごめん……! でもこれ、美味しいことは確かなんだよ」
「それじゃダメなんです。完璧じゃないと」
フォローしたものの、河瀬くんはきっぱりと言う。
そして美結ちゃんの席に腰を下ろして長い足を組むと、静かに箱のフタを閉めた。
綺麗な伏し目がちの顔を眺める私の頭には疑問が渦巻く。
このチョコレート、いったい何の研究なんだろう……。
新商品とは別だと言っていたし、ウチではこんな商品を扱っていないからリニューアルでもないはず。
第一、そんなに完璧を求めるものなら、私だけに意見を聞いたりしない。
とりあえず聞いてみようと口を開きかけた時、先に河瀬くんが言葉を発した。