無愛想で糖度高めなカレの愛
それから恵次とふたりきりで会うことはなく、師走の日々は忙しく過ぎていき……。
クリスマスを一週間後に控えた金曜日の夜、毎年恒例の忘年会が開かれた。
この時期にチームを組んでいるメンバーとで行うもので、営業、広報、開発、そして研究室の皆が集まっている。その人数は二十人ほどだ。
和モダンな雰囲気がおしゃれな居酒屋のお座敷で、仕事のことは忘れて、わいわいと楽しく談笑していた。
私は上司の皆さんにお酌した後、気の合う同僚と話しながら料理を食べ、今は美結ちゃんとビールを傾けている。
「美結ちゃん、クリスマスは予定入りそうなの?」
「そうそう、聞いてくださいよ! 学生時代の友達と鍋パーティーするんですけど、あたしが昔ちょっと好きだった男子も呼んでくれるらしくて!」
ほろ酔い気分の美結ちゃんは、身体をくねらせて、ふわふわロングの髪の毛を揺らした。
嬉しそうな彼女につられて、私もクスッと笑みがこぼれる。
「へぇ、よかったじゃない」
「はい! 再会からの恋……みたいな展開にならないかなーって期待しちゃいますよね~」
その言葉にピクリと反応し、グラスに口を付けたまま一瞬固まってしまった。
再会からの恋は、私にとっては苦いものだったから。