流れ星スペシャル
中に入ると、十数名のメンバーたちは、すでにそのほとんどが集まっているようだった。
手前のテーブル席ふたつに、大学生たちが陣取っている。
奥のカウンターには、紺のスーツ姿の男がこっちに身体を向けて座っていた。
あいつか、電話してきたん。
挨拶もせずに、その中ほどのボックス席に、オレはドカッと腰を下ろした。
「おはよっ、俊」
そのすぐあとにパタパタと入ってきた女の子が、オレの向かいの席に着く。
走って来たのか、エアリーショートの髪をかき上げ、その子は額の汗を拭った。
「うるるん、向こうへ行かな仲間はずれにされるで」
学生たちのテーブルを顎で指す。
「ええわ。もう席いっぱいみたいやし」
だけどうるるんは、小さな顔をちょっと傾け、大袈裟に肩をすくめてみせた。
フー……。
なんとなく不穏な空気が漂う。
背もたれに体を預けて息をつくと、隣の卓のペンダントライトに、油でギトギトの埃が溜まっているのが見えた。