Time Paradox
「…でも、きっと私達が城に行ったところで理由もなしにすぐに通してもらえるとは思えないわ。」

「恐らく、直接的なアプローチは不可能だろう。」

イザベラの言葉にモーリスは苦い顔をして言うと、黙っていたルーカスが口を開く。

「でも2人が結婚してしまうのは何か今以上に悪い方向へと向かうような気がする。
もちろんジャックの事もあるけど何か他に…」

「父さんの言ってることが確かならば、操ってまで結婚に向かわせるほどの何かがあるには違いない。」


その場の全員が黙り込んだが、イザベラが目を見開いた。

「そうよ!妖精なら!リリアーナ様のいる部屋まで行って知らせてくれるんじゃないかしら?」
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