鬼部長の素顔
その時、部長の手が私から離れた
へ?と思いながら、部長をみると
「腹減ったな、なんか作るわ」
そう言って私から離れ
ベットから出て行った
『ぶ、部長っ』
また、そう呼んでも
部長は無視をし、寝室から出ようとする
『……隼人…さん』
そう呼べば、必ず答えてくれる
どうも、二人の時は
名前で呼んでほしいらしい…
「んー?」
『あの……』
「んー?なに?」
なにって……
こんな……こんな中途半端で……
うっ……言わなきゃだめ?
部長を見れば、かなり期待している目
一度、深呼吸をし
『……して……欲しいんです」
「ん?何を?」
……聞こえてるはずだよ
なんで聞き直すのよ…
Sっ気たっぷりで嫌になるよ
『……続き……』
「……優子は俺が嫌いでしょ?」
もう、なにも言えなくなってしまった私は頭を横に振る
「キスもしたくないんだろ?」
またブンブン頭を振る
「なら、優子からキスして」
し……しんじらんないっ。
恥ずかしすぎて、変な汗が出る