鬼部長の素顔



いいだけ泣いた
部長を見れば、
私が大好きな優しい顔


『……隼人さん…ありがとう』



「ん?別に礼を言われる事はしてねぇよ?身体が反応しただけ。泣き止んだか?」


『はいっ!』


部長が頬に伝った涙の跡を
指で拭ってくれた


「俺は優子以外、無理。優子じゃなきゃダメなんだ」


生まれて初めてだった……
異性から私じゃなきゃだめだと……

私も……伝えなきゃ
伝えたい……私の気持ちを。


少し緩まった腕の中で
ちょっとの背伸びをし
私は部長の顔に近づいた


ん?と部長も傾けてくれた

唇が触れるか触れないか


『……好き…デス』


なんとか言えた言葉



部長の反応が気になりつつ、
少し離れようとしたら
クルっと、体勢を変えられ
部長が覆いかぶさってきた



「優子……ソレ、ずるい」
「もう……止まらねえから」


そう言って私の唇を塞いできた
< 156 / 344 >

この作品をシェア

pagetop