鬼部長の素顔



『隼人さん、一緒にお風呂入りましょ?』



そう誘ってみたら、ダイニングテーブルで私が作ったパスタを口に入れていた
部長がぶっ、と吹き出していた



『げっ!!何やってるんですか!』


私は急いで部長に駆け寄り
背中をさすっていた


咳き込みながら水を飲む部長


「ゆ、優子が……焦った」



ぶちかましたモノを片付けながら
部長は私に本気?と聞いてきた



『え?、はい。仲直りした記念に』



自分で言って、なんの記念だよと
ツッコミを入れていた


なら……と、
私たちは一緒にお風呂に入った
やはりいうんじゃなかったと後悔


部長に隅々まで身体を洗われ
余計なところを触れられ、ヘロヘロ。

お風呂から上がれば
これが最後かもしれないっと
ベットに運ばれ、丁寧に愛された



『んやっ……はっ……あっ、あっ……』



そう声が漏れると
嬉しそうに私を見つめふ部長

憎たらしいけど、大好きな人
離したくない、離れたくない

私は部長の首に腕を回し
しがみついていた
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