強引なカレの甘い束縛
「え、えーっ」
「驚きすぎだろ」
「だ、だって、社員のほとんどって言ったよね」
徳井くんの言葉に大きく反応した私は、椅子に背中を預けて確認した。ありえない。けれど、彼の答えは私の期待を裏切るものだった。
「社員のほとんどっていっても本社の社員ってことだから。営業部にはそれほど知られてないんじゃないかな。でも、それも時間の問題だな。昨日、営業部の女の子が何人か来ていたらしいし、まあ、今日中には広まるよな」
「は?」
「参加したからにはもう逃げられない。陽太と七瀬がまとまったってことが広まって、大原部長がこの先陽太をどう動かしていくのか、楽しみだな。もちろん七瀬もひとごとじゃなくなる」
逃げられない。
その言葉に何も答えられずにいると、私を気遣う徳井君がひざを折り、私の目の前で笑顔を見せる。