強引なカレの甘い束縛
色々悩み考えながらも、やるべきことはしっかりやっていたようだ。
慣れって怖い。
怖いけれど、そんな風に毎日繰り返していることを体は覚えていて自然に動いてくれることにほっと安心した。
普段と何も変わらない時間を穏やかに過ごし、明日も変わらずこの状況の中にいられる。それこそが私の望んでいることなのに。
多少の変化はあれど、毎日同じように気持ちを保ち、変化のない生活を送ること。
それに慣れているからこそ、炊き込みご飯も洗濯物も、通常通り、おさまるのだ。
そんな日常を変えるのが、怖い、というよりも無理なのだ。
けれど、徳井君の言葉はそれを拒むように続く。
「いよいよってことだ。今まで同じ状況でいられたことの方が運が良かったってことなんだから、覚悟を決めろ」
「そんなことを言われても。他人事だと思って」
「他人事だから、わかるんだ。七瀬自身が見えないことも見える。何が幸せなのか、ちゃんと考えろ」