強引なカレの甘い束縛
たしかに『ルイルイ』のフルーツタルトは大好きだし、スイーツは嫌いじゃない。
というよりあれば嬉しい。
でも、こうして雑誌の記事を切り抜いてお店にいくほどでもないんだけどな。
そう思いながらもファイルをめくると、雑誌の切り抜きだけでなく、ネットから取り出した記事がいくつもあった。
タルトだけでなくケーキはもちろんアイスやクレープ。和菓子にいたるまで幾つものお店や商品の記事があった。
「元山くんの彼女、本当にスイーツが好きなんだね」
「そうなんです。彼女のご両親がレストランをやっていて彼女も手伝っているんですけど、そこで出すデザートを彼女が考えていて。勉強がてらいろんなお店に食べに行くんです」
「へえ。元山君も一緒に?」
「あ、はい……。あいつ、俺がストップかけないと、メニューにあるスイーツを順番に食べ続けたりするんですよ。それが心配で」
元山君は心配だと言いながらも、それが可愛くて仕方がないとでもいうように頬を緩めた。
首の後ろあたりに手を持って行く仕草は照れているのをごまかしているようで、可愛く見える。
いつも落ち着いて仕事をすすめている姿とは違っていてからかいたくなる。