強引なカレの甘い束縛

これまでまったくそんな素振りは見せなかったのに、どうして今、陽太は自分の気持ちを素直に出すのだろう。

それも、私だけでなく会社の人みんなに知ってもらいたいかのようにあけっぴろげに。

もちろんそれは嬉しいけれど、陽太の突然な変化が腑に落ちない。

何かきっかけがあるはずなんだけど。

ここ数日繰り返している悩みに答えが出るわけもなく、今日にでも陽太本人を問い詰めなければと思っていると。

「最近じゃないですよ」

自分の席に戻ったとばかり思っていた元山君の声が聞こえた。

「春川さんが萩尾さんのことを好きだってこと、かなり前から知ってましたけど」

「え?」

「惚れた女がいるなら、異動のときには一緒に連れて行くつもりで今から口説けってアドバイスをくれたときに春川さんもそれに向けて動いてるって言ってました。もちろん、惚れた女というのは萩尾さんのことです」

「それって、元山君が配属されてすぐの頃……?」

「そうです。だから二年近く前になりますね」

私は思わず机に突っ伏した。




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