強引なカレの甘い束縛


「七瀬をずっとこうして捕まえておくために、今日はここに連れてきたんだよ」

「え?」

やたら甘くて柔らかい声に視線を上げると、その声に負けないほどゆるゆるの瞳が私を見つめていた。

長い付き合いだというのに、陽太がこんなにとろけた顔を見せるのは初めてだ。

陽太に気持ちを傾けて以来、これ以上その思いが大きくならないように作っていた壁がみしみしと壊れていくのがわかる。

陽太に優しくされるだけで、温かい言葉をかけられるだけで私は弱くなるということを、陽太は気づいているのかもしれない。

「七瀬の気持ちを変えるには、今から取りかからなきゃ間に合わないだろ?」

「えっと……もう少し、わかりやすく言ってもらわないと」

「そうだな。七瀬は鈍いからな」

相変わらずとろけた顔のままで、私の頭を再びわしゃわしゃ。

陽太は強い光を瞳にきらりとさせて、私を見つめる。

すると、離れた場所から呆れたような声が響いた。





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