強引なカレの甘い束縛
「こうして体温を感じられる距離でいられるなら、それだけで十分幸せだろ? その幸せはずっと続くって約束するから、何でも話せ」
「……お、俺様だね……」
「俺様というより、七瀬の下僕なんだよ、俺は」
「は……?」
陽太の言葉に何も返せず、視線を向けただけで黙り込んだ私を、陽太は軽く抱きしめると。
膝に置いていたパソコンをテーブルに置き、にやりと笑った。
「さ、こうやって抱きしめてやるから、早く口を割れ、白状しろ」
「ちょ、ちょっと、陽太」
陽太は私をソファに押し倒し、抱きしめた。
私の目の前には、陽太の笑顔と天井があって、拘束された体は身動きがとれない。
もがけばもがくほど、陽太の腕の力は強くなるばかりだ。
「さあ七瀬、大学時代の入院の話? とっとと話してみろよ。どんな話でも、俺がこうして抱きしめて、笑い飛ばしてやるから、さあ、一気に話して楽になれ」
「そんな、軽く言われても……」
「何言ってるんだ? こうして俺の隣で笑っていられて、結婚に向けて高速スピードで進行中の今、何を悩むことがある? 今が幸せなら、それでいいだろ。過去のあれこれの怒りや涙は、この際全部吐き出してチャラにしてしまえ」
「う……うん」
なんの迷いもない陽太の言葉に気圧されるように、思わず私は頷いた。
すると、私への愛情を隠すことのない瞳に、すべての迷いが浄化されるように、力が湧いてきた。
さらりと言える気がする。
「……あのね」