強引なカレの甘い束縛
陽太のものになりたいと思う一方で、未知の世界に踏み込む不安が多すぎて、戸惑うばかり。
「陽太は、えっと、私を……」
「もちろん、今すぐにでも七瀬を抱きたい」
「な、な……」
隠すことなく自分の気持ちを口にした陽太を見つめながら、焦っていると、そんな私を面白がるように、陽太がのどの奥で小さく笑った。
「悪い悪い。まだまだ七瀬には経験が足りないし、刺激がありすぎる言葉は小出しにしていくつもりなんだけどさ。あまりにも七瀬が可愛くて、どうしようもない」
過去を話そうとしながらも、躊躇し不安を隠せずにいる私が、可愛くて仕方がないと。
陽太は恥ずかしがることなく、口にする。
まるでそれが当然のことのように。
羨ましいくらい、自分の気持ちに素直すぎる陽太を前に、自分は何にこだわっているのだろう。
せっかく恋人同士になれたのだから、私も陽太のように自分の感情や欲求に素直になりたい。
過去の出来事を話すことにためらいや不安はもちろんある。
けれど、それを話してこそ、ふたりのこれからを幸せな未来に導くことができるのだから。
私はソファに体を押し付けられたまま両手を伸ばし、陽太の顔を引き寄せた。