強引なカレの甘い束縛


「砂川さん、それ以上余計なことを言うと、今度園田さんに会ったときにこれまで砂川さんが酔いつぶれたときの武勇伝を言いますからね」

陽太くんの低い声に、砂川さんは一瞬顔をしかめたけれど、すぐに表情は明るいものに変わった。

「どれだけ言ってもいいわよ。だって、奏は輝の店で酔いつぶれてる私を見て好きになったんだもん。どうぞどうぞ、言ってやってちょうだい」

陽太の言葉をばっさりと切るような言葉には、愛されている自信が溢れている。

この場を取り巻く雰囲気が一瞬で暖色系のものに変わった。

「あ、でもね、結婚式では三々九度以外のお酒は禁止されたのよ。私って、そんなにお酒を飲むとダメになっちゃうのかなあ」

首を傾げる姿にも幸せのオーラが見える。

これまで仕事ひとすじで頑張ってきた砂川さんの新しい表情からも、目が離せない。

砂川さんには敵わないと実感した陽太は、苦笑しつつ小さく舌打ちをした。


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