強引なカレの甘い束縛


けれど、私と同じ気持ちなのか、砂川さんの幸せそうな姿に満足げに目を細めている。

「陽太、いい加減こっちで手伝えよ」

コンロの炭の火を調整している篠山君の声が響く。

「あ、わかったわかった。じゃ、このクーラーボックスもあっちに持っていくんで」

陽太はクーボックスを抱え、コンロの方へ歩き出した。

普段スーツに隠れて見ることのない筋肉に気づいてどきりとする。

「じゃ、私たちは薫さんのお手伝いでもしましょうか」

「あ、はい」

陽太の後ろ姿に見惚れていた私に気づいていたのか、砂川さんは小さく笑って歩き出した。

そして、私もその背中についていった。




< 34 / 376 >

この作品をシェア

pagetop