強引なカレの甘い束縛


呆れているとすぐにわかる陽太の表情に、慌てて笑う。

「だよね、カップルで来てるって、偶然だよね。いくら大原部長が夫婦仲がいいからってねー。カップルしか来れないなんておかしいもんね」

うんうん、と頷きながら口にするけれど、全員が各々のパートナーと一緒にいる様子には違和感を感じる。

すると、山内さんに向けた視線はそのままに、陽太は口を開いた。

「山内さんは去年からリーダーとして指揮を執っていたプロジェクトがこの夏に完了するんだ」

「あ、知ってるよ。私のような事務職は部内すべての仕事の進捗状況を把握していないとサポートできないもん」

「うん。事務職の女性たちのおかげで俺たち専門職は業務のみに集中できる。出張費の精算や必要な資料の準備なんて、七瀬がいないと、俺なんにもできないし」

「なんにもできないなんて、それは大袈裟だよ」

「いやいや。俺に限って言えば、七瀬がいなきゃ何もできない」

声音が、変わった。



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