強引なカレの甘い束縛


「どういうことって、簡単だ。こういうこと」

私の頬は、簡単に引き寄せられ、長身の陽太によって背伸びを促される。

そして。

「大原部長のバーベキューで七瀬を紹介した意味は、これがすべてだ。七瀬が、好きなんだ。ずっとこうしたくてたまらなかった」

「今まで、全然」

「全然、気づかなかったのは七瀬だろ。普通、女のひとり暮らしの部屋に男がなんの想いもなく入り浸るわけないだろう? 牽制だよ、牽制。他の男がここにこないように俺が先回りして入り込んでたってことだ」

「他の男なんて、いないのに」

陽太から聞かされる言葉が信じられなくて、抑揚のない声が部屋に響く。

流れるように好きだと言われ、これが現実なのかどうかわからなくなる。

「七瀬も、俺のこと好きだろ?」

額と額がこつんと合わされ、艶のある表情を惜しげもなく見せる陽太の唇が、私のそれに重なった。




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