強引なカレの甘い束縛
「七瀬」
「だから、私が大原部長の……んっ、よ、ようた、なにを……ん」
「ちょっと、黙ってろ」
私の腰を抱いていた陽太が、ほんの少しあった距離を一気に詰めて唇を重ねた。
反射的に体を逸らしても、私の後頭部は陽太の手があっという間に固定して、それを許さない。
気づけば頭からつま先まで、まるで重ならない場所はないかのように抱きしめられながらキスを受けている。
知り合って長いけれど、こうして熱を交わすのはもちろん初めて。
大学時代の恋人との最後のキスがいつだったか忘れたけれど。
私にとってはふたり目。
キスをするのは、陽太がふたり目だ。
陽太の口から時々漏れる艶めく声と、私の髪の間に差し入れられた指先の動きに何度も体が反応する。
突然のことに驚きながらも、この温かさをずっと待っていたと、そう感じながら。
「私を好きって、……ほんと?」