強引なカレの甘い束縛
どう見ても引き締まらない顔の徳井くんにそう言って笑っても、彼は照れることも反論することもない。
感情の起伏が少ない性格の人だけど、普段以上に緩やかな雰囲気をまとい、力が抜けた状態で立っている。
「よっぽど嬉しいんだね」
わかりきっているけれど、ついからかってしまう。
「嬉しいっていう気持ちを超えてる。出産までの和美の苦労は相当なもんだったからな」
「ああ……。そうだね、赤ちゃんが欲しくてかなり頑張ってたもん。だけど、徳井くんだって、和美の望むように、一生懸命協力していたでしょ? 内緒だけど、和美、徳井君と結婚して良かったって、泣いたこともあったんだよね」
「え? 俺の前では泣き言なんてひと言も言わなかったのにな。だけど、泣いてないから泣きたくないわけじゃないのはわかっていたから、俺は全力で支えて協力しようって思ってたんだ」
「……さすが。いい旦那さんだね」