ひみつの琴子さん【修正 & side story完結】
時刻は22:40


通用口の前で、俺と矢神は一人の女性を待っていた。


真冬の夜は、芯から冷える。

あまりの寒さに、二人とも無言だ。



カチャ…


「お疲れさまでした。またね〜」


同僚に、ヒラヒラと手を振る女性。



「来たよ。彼女だ」


カツ、カツ、カツ、、


俺がつぶやいた途端に、矢神が足早に彼女に近付く。


「失礼。清水 亜季さんですか?」


急に話しかけられ、驚いてる。


「は、はい。清水 亜季ですが…?」




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