T.A.B.O.O~満月のPerfect Crime~
「…ン…///」
「美羽…どうしたい?」
「…ズルいよ…」
「わかんねぇよ?」

そう言いながらもいつの間にか上下は入れ替わり美羽は和希に見下ろされる形になっていた。

「美羽?どうしたい?どうして欲しい?」
「和希…欲しいよ…和希の温もりや…鼓動…」
「早く言えばいいのに…」

そう短く答えると美羽を抱き上げて和希は寝室に向かった。ドサリとおろすと止める事が出来ない程キスを落とした和希。

何度も…

幾度も…

逢えなかった分…

離れていた分を埋めるように…

和希と美羽は時間も忘れた様に、互いに互いの温もりと重なり合う鼓動を感じていた。
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