秘密の片思い 番外編④
「一生かけてやりたいことは、おいおい話すけど、外国生活が長くなるのも確かなんだ。もちろんいつまでもサッカー選手として出来るわけじゃないから、その後の生活とか考えるけどな。愛は日本に戻りたいか?」


外国生活が長くなりそうだと言われて、悩まないわけじゃないけれど、私は郁斗に付いて行くって決めている。

私はにっこり笑みを浮かべる。


「ううん。外国暮らしでいい経験させてもらっているし、毎日の生活は楽しいし。時々帰ってきて、孫を両方の親たちに見せられたらいいと思ってるよ」


私の答えを聞いた郁斗はホッとしたような笑みになる。


「ありがとう。ホント、お前って俺にとって最高の女だよ」


口元に笑みを浮かべた郁斗はグイッと私の腰を抱き寄せる。顔を近づけキスを落とすと、私を寝室へ連れて行った。



翌日、朝日のあたる明るいテーブルで郁斗と子供用のイスを使う碧が並んで座っている。

碧の離乳食を食べさせている郁斗。

大きな口を開けて元気に食べる碧。

私はその姿にキッチンから出てトーストを持ったまま、ほのぼのとする光景に見入ってしまった。


良きパパで、良き夫の郁斗。

ねえ、郁斗? 私は良きママで、良き妻かな? でも昨晩最高の女って言ってくれたよね。

私にとっても郁斗は最高の男だからね。


END

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