クールな同期が私だけに見せる顔


休みの朝だというのに、ドキドキしてた。

朝早くに目が覚めた。


身なりを整え、よそ行きのスカートに着替える。

去年より前に買ったやつだから若干流行遅れだけど。

いてもたってもいられずに、家を出た。

省吾の家は、私の家から3駅ほど都心側の
急行のとまる駅にある。

最寄りの駅まであっという間に着いてしまった。

とうとう来てしまった。

考え直すなら今だ。



はやる気持ちを押さえ、電車を降りて駅のロータリーに向かう。

携帯を取り出し、地図を確認する。

歩きながら、ナビが案内する通りに通りを歩いて行った。

まっすぐ向かえば、あと数分で着くなんて表示が出てる。

目的地は、ほんの目の前。
すぐ近くまで来てしまった。

どうしよう。足が震える。


私は、偶然出てきた彼と、
鉢合わせになるのではないかと、
急に怖気づいて、目の前のコンビニに逃げ込んだ。

入ったはいいものの、何か買っていくべきか。

偶然を装って、この辺りをふらついて
彼に遭遇することを待つべきか、
判断が付かなかった。

結局、私は雑誌を読むふりをして、窓際に立っていた。

どうでもいい、雑誌を手に取って
眺めていると、目の前を派手な服装をした女の人が通りかかった。
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