クールな同期が私だけに見せる顔

人目につく派手な服装。一目で誰だかわかった。

よく知っている女性だったから。

休みの日は、女性らしいフレアのスカートをはいてる。

それにセンスのいい、フリルのついたシャツを合わせてる。

一目で高そうな服だなと思った。

彼女の後を追って、コンビニから通りに出た。

駅に向かって歩いてくる、人の流れに紛れてしまっても、すぐに彼女を見つけることが出来た。

目立つ服装だから人混みの中でも、すぐに彼女は見つかった。

私が何度も通り過ぎた道を、彼女は躊躇せずに迷わず進んでいく。

交差点に差し掛かり、
頼むからまっすぐ行って欲しいなと思った。

偶然、用があってこの辺りの店に寄るつもりだったとか。

そうだったらいいのにと考えた。

でも、彼女は、暑そうに手で日差しを
遮ると、私の手元のナビの示す方角に向かって、歩いて行った。



――もうすぐ、目的地です。

ナビの案内がそう告げる。

目的地のマンションが見えて来た。

彼女が目の前の、ベージュ色のマンションに吸い込まれていく。



――目的地です。

ナビが告げた。


10階建くらいの大きな建物だけれど、入る時のセキュリティの設備は、なさそうだった。
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