クールな同期が私だけに見せる顔


何か口に入れよう。

立ち上がろうとしても、彼が、別の女性を部屋に誘い込む姿がフラッシュバックされ、体の動きが止まってしまう。

頭が真っ白になって、訳もなく声を上げそうになる。

明かりも付けず、真っ暗な部屋でじっとしてる方が楽だった。

何かしようとすると、何かを思い出す。


もう、日曜日が始まろとしているのだろうか?

遮光カーテンで光を遮断し、部屋を暗くしたままだったから、外の様子が分からない。


手元に置いたバッグの中に、小さなランプがともっているのが見える。

携帯が光ってる。一度鳴り出して、音が聞こえないようにしてしまった。

誰が掛けて来てるのか、考えるまでもない。


電話は、暗い部屋の中で、しばらく光ったままチカチカ点滅を繰り返している。


私は、バッグから取り出し液晶画面を見た。
< 127 / 220 >

この作品をシェア

pagetop