クールな同期が私だけに見せる顔
どうしよう。

売り言葉に買い言葉で、余計なこと言っちゃった。

感情的になって、つい言ってしまった。

バカだ、私。本当に会社辞める気?

気は確かなの?

気は確かとは思えないけど。

どっちみち、美登里さんといると、私の頭はいずれおかしくなるだろう。

省吾のバカ。省吾のせいだ。

おたんこナス!

省吾に何て言ったらいい?

とても、頭がついて行けない。

今日の食事行きたくない。だから、別の日にしてもいいかな?

と、私は、携帯を取り出し、平静を装って省吾にメッセージを残した。


彼からすぐにメールが来た。

――出来れば変えたくない。会うなら早い方がいい。

だそうだ。

私は、出来れば夏休みを取った後、ゆっくり会いたいと返事を書く。

出来れば、顔をあわっせたくない。

――ダメだ。その後は俺も忙しくなる

――それなら、無理に会わなくても

――そうは、いかない

やっぱり、ダメか。


「わかってるって。省吾」
私にできることは……
もう一度、前みたいに、ただの会社の同僚に戻れないかなってことだけ。
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