クールな同期が私だけに見せる顔
「信じない」
ほっぺたを引っ張られたくらいで、うやむやにするわけにはいかない。
「どうして?俺のどこが信じられないんだ?」
省吾は、頬を引っ張るのやめ、赤くなった頬っぺたをさする。
「だって、省吾。
ずっと、私のそばにいるわけないもの」
「どういう意味だ?」
「こんなに格好良くって、素敵な人が、ずっと私のところに、居てくれるわけないって思うもの」
省吾のことを、自分にはもったいないほどの人だと、私は本気で思ってる。
それを聞いて、
ガハハハッと豪快に笑う彼。
嬉しそうに笑うな。アホ。
「晴夏らしいな。素直で控えめだ。
それが晴夏のいいところじゃないか。
計算ずくじゃなくて、感情をストレートにぶつけてくれる。
でも、晴夏?
本当に俺のこと信じられないのか?
お前、俺の外見だけを好きになったのか?」
「違う」私は首を振って答える。
「そうだろう?俺だって、お前の外見だけを好きになったわけじゃない」
彼は、赤くなった頬を見てくすっと笑った。