クールな同期が私だけに見せる顔
「外見で好きになったわけじゃないって……
ひどいな。笑わないでよ。省吾。
私、自分が見た目で好かれると思うほど、自惚れてないわよ」
「ん、でも俺は、晴夏のこと全部好きだよ」
「全部って……
そんなはずないでしょう?」
「晴夏の目、眠いと一重になるよな。
この目は、ずっと見てると、喜んでるのか怒ってるのか分かるようになったし。
少し上向いてる小さな鼻。
可愛くてつい、突っついて遊びたくなる。
それから、この唇は……
俺のだ。くそ、ムカつく」
省吾は、からかうように軽く私の唇に噛みついた。
「省吾、待って、これで解決って訳には行かないのよ。私たちには、大きな問題があるのもの」
私の唇を噛んでいた唇が、重なったままになって、キスになっていく。
このまま、こうしていたい。
それはそうなんだけど。
「何が問題だ?」
「あなたは、独身主義で誰かと結婚して、落ち着こうって思ってない」