クールな同期が私だけに見せる顔
付き合いも上手くいっている。
少なくとも俺に不満はない。
夜寝るとき晴夏と寝て、そのまま朝目覚めて、お腹が減って飯が食えれば俺はそれでいい。
できれば、晴夏をもう少し独り占めできればもっといい。
晴夏を連れて、小さなレストランに入る。
少し気になることがあって晴夏を外に連れ出そうと思った。
案の定、美登里にからかわれて晴夏の顔はすっきりしてない。
せっかく一緒に昼飯食べようって、晴夏を誘ったのに。
晴夏を無理やり呼んだのは、話しておかなければならないことがあるから。
「あのさあ、お前んとこさあ、
小口清算の対応のために、
銀行に行く時間頻度が高すぎるって
言われたことない?」
キョトンとしてる晴夏。
そうだよなあ。
職場の同僚が、上層部に横領の疑いかけられて調べが進んでるなんて思わないよな。
「その前に、晴夏は、それに関わってるのか?」
いいえと必死で否定する晴夏。
まあ、そんなことは聞かなくても分かってるけど。
「俺、晴夏のこと。心配してるから」
安心させるように手を握ってやる。
変なことに巻き込まれなきゃいいんだが。