クールな同期が私だけに見せる顔
ランチを食べて、晴夏と別れてすぐに美登里からメールが来た。

――食事終わった?駅前のコーヒーショップにいるから来て

来てじゃないだろう?なに様のつもりだ?
速攻で断りのメールを入れる。

――見せたいものがあるの。来てくれないと彼女に見せるわよ。

彼女に見せるだと?

いったいなんだ?

そんな得体の知れない話、無視したって構わないだろうって思ったけれど、晴夏に余計なことを吹き込まれるのは嫌だった。

せっかくいい感じに近づけたんだ。

取りあえず、会うだけあってみることにした。


「いったい、なんの話だ?」

「機嫌悪いのね」

「いいわけないだろう」

「なにもそんなに怒らなくても」

美登里は、バッグの中からシートみたいな写真を取り出した。

「プリクラ?」なんだそれ、全然記憶にない。

「そう。ずいぶん前のだけど」

美登里からひったくって見る。

「ずいぶん前って、それ、俺が新入社員の時じゃねえか!」

「勢いでキスしちゃったのよね」

「キスなんかしてねえ」

「あら、でもよく見るとしたように見えるわ」

「だから何だ」

「協力して欲しいの」
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