クールな同期が私だけに見せる顔
「なあ、お前らいったいどうなってんの?」
横山が珍しく心配してきた。
「どうなってるも何も」
何だかわからないうちに、どうにもならなくなって、ついに口をきいてもらえない状態になった。
「晴夏ちゃん、激おこって感じか?」
「茶化すな」
「省吾、今、中谷さん来てるの知ってるか?」
「今?なんで」
「例の、美登里女史の件で」
「中谷さんの分も入ってたのか?」
「みたいだね」
「くそっ……なんて女だ」
「っていうかさあ、晴夏ちゃんと仲直りしないの?」
「したくたって電話にも出ないし、捕まえようとすれば逃げられるし。いったいどうすればいいんだ」
「晴夏ちゃん、もうすぐ夏休みなんだってな。仙台の七夕行くって言ってたけど、お前、それでもいいのか?咲良が止めてたぞ」
「七夕?なんだよ。本気で行く気なのか」
「あっさりしたもんだな。まあいっか。お前、中谷さんのもとに晴夏ちゃん返してあげただけだったな。まあ、それでもいいんじゃない?」
「何が言いたい?」
「晴夏ちゃん、いなくなると寂しくなるなと思って」
「させるか、バカ」
「おお、その意気、頑張れ」