クールな同期が私だけに見せる顔
彼の、見たことのない、こんな姿を見ていると、この時間が永遠に続くと思いたくなる。
「省吾、言い過ぎだよ」
省吾は、名残惜しそうに私の指にキスをした。
「じゃあ、俺このまま、出先に行くから」
慌ただしく食事を済ませると、彼はアイスコーヒーを一気に飲み干した。
そして、飲み終えたグラスを置いて言う。
「遅くなってもいい?寝てたっていいから。鍵、持ってるし」
「ん、終わったら連絡ちょうだい。起きて待ってる」
「ごめん、晴夏。行かなくちゃ。一人にして悪いな。そのかわり払っとくから」
「大丈夫よ」どうせ今夜、会えるんだし。
彼は、そう言って謝る時のポーズをすると、伝票を持ってレジの方に歩いて行った。