フラワーガーデン【アリシア編】
ジョージのドレスに包まれながら、目を瞑り、必死で涙を堪えていた。


その時、突然、聞き覚えのある声が上から降って来る。


「さすが、エドワード・マッカーシー。
気品と言い、品格と言い、ワルツのコーチャーの依頼が殺到するのも頷けるね」


私の椅子の横に立ち、シャンパンを飲んでいる黒髪の男性がにこっと笑う。


誰?


私に話し掛けているの?


「ジョージはどうしたの?見かけないね」


ま、まさか、この声?!

思わず声を上げて立ち上がる。


「フ、フジエダ先生?!」


彼も私の反応にビックリして後ずさる。


「どうしたの。急に」

「あ、いえ、だって……いつもと雰囲気が違うから驚いて……」


先生はジョージより2つ年上だったけど、東洋人のせいか、逆にジョージより2つくらい下に、つまりは私と同い年くらいに見えていた。


「ああ。正式なパーティーにGパンとTシャツはありえないでしょう」

「……それもそうね」


先生がはにかむように笑う。




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