先生だって遊びたい
「ハァーイ!君達、楽しんでるとこ悪いけどそろそろ帰ろうか?」

「先生?!」

 (先生?!じゃないでしょ!…ったく)

「遠藤、丹羽、お前ら何やってるんだ!!」

「北島先生!?どうして?」

「どうしてじゃないだろ!?帰るぞ!!」

二人を連れてタクシーに乗り寮の前まで帰ってくると真奈美が玄関前に居たのである。
真奈美はタクシーから降りる美鈴達に驚いているようだった。

「あなた達どうしたの?」

 (まぁ、この組み合わせには驚くよね?)

「真奈美、後で話すわ!あなた達、月曜日の早朝保健室にいらっしゃい!良いわね!!それから今日の事は誰にも言わない様に!」

美鈴がすこし強い口調で言うと二人は小さくなっていた。

「はーぃ…」

その後彼らは各自の寮に入って行ったのである。

「真奈美、中で説明する。じゃ北島先生お疲れ様でした」

美鈴は真奈美と一緒に慌てるように寮に入ろうとすると皇輝に腕を掴まれたのである。

「待て!話がある」

「別に話など有りませんが?!」

「俺にはある!黒木先生、悪いが美鈴を借りる」

「借りるって私は物じゃない!離してよ!!」と皇輝の腕を振り払おうとしても無駄のようだ。

「話してくれるまで離さない!」と言い諦める気配はない。

「なんだそぅいう事か?美鈴の食欲が無かったのは北島先生が原因なんだ?北島先生、美鈴の外泊届け出しとくから月曜日の朝返してくれればいいよ」

「真奈美!勝手なこと言わないでよ!」

「良いじゃん!いってらっしゃい」と真奈美は微笑む。

「悪いな頼む!」と皇輝は真奈美に言う。

そして引きずられる様に行く美鈴を真奈美は笑顔で手を振って見送るのであった。
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