強引社長の不器用な溺愛
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やってらんないずぇ。
外出帰りにひとりつぶやく28歳女子。
『ずぇ』なのは喉がイガイガするから。ガラガラ声しかでないから。
可愛くつぶやくこともできないんだずぇ。
清塚さんとの食事のあと、私は体調を崩した。
熱っぽくて喉と鼻がおかしい。土日は寝込み、ドラマもあんまり見られなかったくらい。
だけど、月曜が来てみたら、休むほどでもない。
仕方ないからマスクして出社する。
ちゃんと休んだのに治りが悪くて困る。
火曜になったら、鼻は止まったものの、喉だけ変なまま。
あー、やっぱりお休みとって病院に行こうかな。冬の内科って、何時間かかるもんだろう。
待ってるだけで具合悪くなりそうだなぁ。
でも、イブの後も熱出したし、治す時はきちんと治すべきではあるよね。
社長との今朝の会話が脳裏をよぎる。
『いつまで変な声出してんだ。具合悪いんなら休め』
朝のミーティングをかねて堂上さんと三人で話していた時のことだ。
社長の断罪するような物言い。私たちの険悪なムードに、堂上さんはぴしっと黙ってしまった。
『大丈夫です。もう治ります』
私が答えると社長はため息をついた。
『有休使え。治るまで会社に来るな』