強引社長の不器用な溺愛
「それなんですけどね……。違っていたら大変申し訳ないのですが」
幸弥さんは本当に静かな声で喋る。社長とは対照的だ。
その静かな声で、幸弥さんははっきりと問うた。
「あの、東弥との婚約という話、嘘ではないですか?」
心臓が口から出てコーヒーカップに落ちるかと思った。
大袈裟かもしれないけど、本当にそう思ったの!!
なんで、お兄様ったら、そんなことがわかるのー!?
「あ、やっぱりそうなんですね」
幸弥さんが困ったように眉尻を下げて笑った。
情けないことに、私の顔色でわかってしまったようだ。
「すみませんでした……。嘘をついておりました」
「いえ、謝るのはこちらです。きっと、東弥があなたに頼み込むか、上司命令とでも言ったんでしょう。そういう強引なところがあるんですよ。あいつは」
いえ、強引というか、サプライズでした。
心の中だけで答え、がばっと頭を下げた。
「ご家族やご一族の皆さんを騙す形になってしまって……本当に申し訳有りません」
「いえいえ、頭を上げてください。秘書をされてるんでしたよね。いつも東弥の面倒を見ているのは絹さんでしょう。本当に不肖の弟で申し訳なく思っています」
幸弥さんの口調は柔らかく、本当に怒っていないばかりか、社長への愛情すら伺える。
幸弥さんは本当に静かな声で喋る。社長とは対照的だ。
その静かな声で、幸弥さんははっきりと問うた。
「あの、東弥との婚約という話、嘘ではないですか?」
心臓が口から出てコーヒーカップに落ちるかと思った。
大袈裟かもしれないけど、本当にそう思ったの!!
なんで、お兄様ったら、そんなことがわかるのー!?
「あ、やっぱりそうなんですね」
幸弥さんが困ったように眉尻を下げて笑った。
情けないことに、私の顔色でわかってしまったようだ。
「すみませんでした……。嘘をついておりました」
「いえ、謝るのはこちらです。きっと、東弥があなたに頼み込むか、上司命令とでも言ったんでしょう。そういう強引なところがあるんですよ。あいつは」
いえ、強引というか、サプライズでした。
心の中だけで答え、がばっと頭を下げた。
「ご家族やご一族の皆さんを騙す形になってしまって……本当に申し訳有りません」
「いえいえ、頭を上げてください。秘書をされてるんでしたよね。いつも東弥の面倒を見ているのは絹さんでしょう。本当に不肖の弟で申し訳なく思っています」
幸弥さんの口調は柔らかく、本当に怒っていないばかりか、社長への愛情すら伺える。