強引社長の不器用な溺愛
でも、このまま見ていることに歯がゆさも感じるのだ。篠井が他の男と恋に落ちていく図がこれほど面白くないものだとは思わなかった。

いい加減、俺は認めなけれならないのかもしれない。

胸の中に巣食う独占欲の正体を。


「よし」


俺が呟くと篠井が最中を抱えた格好で、きょとんと俺を見る。


「どうしましたか?」


「なんでもねーよ」


よし、明日言おう。
どこまでかは置いておいて、ともかく清塚さんとのことは俺の気持ちを言おう。

あいつとデートみたいなことすんなって。
きちんと伝えよう。


会社に戻って、残った連中に差し入れの最中を配る。
沙都子さんにはお詫び方々、清子とあの葦原って男の分も。
こんなもんじゃ足りないけど。

トラブルが起こっていた通販サイトは、沙都子さんのさすがの手腕により、夜半復旧した。


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